玉川直人の2009年ベスト

みんな書き出しが、一緒なので、書くのに躊躇しますが、僕もあまり映画見てません。なので、印象に残った物を挙げます。
〇V・カネフスキーの3本 『動くな、死ね、甦れ!』 『ひとりで生きる』『ぼくら、20世紀の子供 たち』

前々から見たくて、やっと見れた。とにかくいろいろな要素が、ごった煮の映画。人物は、大声で良く喋り、歌い、顔がおもしろい。時代背景には、戦争があり、収容所があり、スターリンがある。どう考えても収拾付かなくなりそうなのに監督いわく「自分の子供時代の事を描こうと思った」。ロシア人の偉大さが、分かる3本。『ぼくら〜』で、2人の再会するところは感動です。

〇『Clean』(オリヴィエ・アサイヤス

映画の物語で、ロックやドラッグを扱うと大体、ださくなると思うのですが、これも最初は、その臭いがあって困ったもんだと思っていたら、途中から親子の話しに成るんですね。ここからが素晴らしくて、マギー・チャンニック・ノルティー最高です。

〇新座頭市物語 折れた杖 (勝新太郎

小池朝雄に尽きる映画。やくざの親分なのに画面に出て来た瞬間に、この組潰れるなと思わせる顔。賭博で、仕込みを抜いた座頭市に凄まれ、動けなくなった時の顔。最後、切られる時の断末魔のセリフ「勘弁しろ…って言ってるのに…」。もう、言う事ありません。この映画、登場人物が、悪人ばかりで、そこも素敵でした。

後、洋画では、印象に残ったのは、『イングロリアスバスターズ』、『グラントリノ』、『アンダーカウ゛ァー』。
日本の物だと、『ダンプねーちゃんとホルモン大王』、あと新谷さんに見せて貰った『トリプルファイター』、『なんたって18歳』。
新作の日本映画が、ほとんど無い。来年は、もう少しみたいですね。
それでは、良いお年を。

玉川