『有難や節 あゝ有難や有難や』を見ました。

間野です。

先日、「歌謡曲黄金時代 1960's」特集をやっているラピュタ阿佐ヶ谷で『有難や節 あゝ有難や有難や』を見てきました。

1961年(S36)/日活/カラー/67分
■監督:西河克己/脚本:山崎巌/原作:野村耕三/撮影:岩佐一泉/美術:佐谷晃能/音楽:浜口庫之助
■出演:和田浩治、清水まゆみ、守屋浩、吉永小百合大坂志郎森川信内田良平、山内明、近藤宏かまやつひろし

現代の交通事情の話から始まり、交通事故、車の解体屋、解体屋の息子探し、社長の娘との出会い、ヤクザたち・・・などひたすらナンセンスに横へ横へと話がスピーディーにそれていく。67分間、思わぬ展開であっという間に終る幸せな映画。
編集がコンパクトでタイトルが出る瞬間、カットの間などがリズミカルで気持ちいい。


話の合間に歌が入るのがまた楽しい。まず最初の歌を歌うかまやつひろしは衣装も含めて、この映画の最大の面白味。ちんぴらの一人の役なんですが、彼のめがねに注目してください。
吉永小百合もかわいいけれど、清水まゆみがすらっとしていて綺麗だった。衣装も素敵だったなあ。
美術面ではキャバレーのセットが洞窟のようでかっこよかった。背景に滝があり、その前に赤い小さな橋がかかっていてそこがステージになっている。歌手は橋の上で歌い、その横でバンドが演奏する。
キャバレー、歌手、生バンド、キザな会話、踊り、乱闘・・・はいつか撮りたいものです。

最後にはこの映画のスターたちが集まって浴衣を着て、『有難や節』で踊る。「ありが〜たや、ありがたや!」

派手な映画ではありませんが、僕の今年のベスト10に入ります。
本日(12日)15時が最終回なんですが、ほんの少しでも幸せな気分に浸りたい方は劇場へGO!


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(こんな歌詞です。一番は)
有難や有難や 有難や有難や
金がなければ くよくよします
女に振られりゃ 泣きまする
腹がへったら おまんまたべて
寿命尽きれば あの世行き
有難や有難や 有難や有難や
恋というから 行きたくなって
愛というから 会いたがる
こんな道理は 誰でもわかる
それを止めたきゃ 字を変えろ
有難や有難や 有難や有難や


*にいやです。こちらにコメント書かせてもらいます。
うらやましいですね。『有難や節』僕の大好きな曲です。
不況でバイトの労働時間を削られなければ見に行くんですけど。
貧乏で動けないまま、今は『人喰山』英語版の準備をしています。
ふっふっふ、まだお知らせ出来ませんが来年には『人喰山英語版』が、どこかでお披露目されるのです。

では、無理矢理割り込んだ本当の目的。『有難や節』の実物をお聞かせします。