本日の浅草

間野です。

バイトが早く終わったので、電車で一本で行ける浅草にぶらりと行ってきました。
浅草新劇場で3本立て。至福の時間でした。
ちょうどやっていたプログラムが



大森林に向かって立つ
(1961年・日活)
監督=野村孝
出演=小林旭浅丘ルリ子/白木マリ

大魔神逆襲
(1966年・大映)シリーズ第3作
監督=森一生
出演=二宮秀樹/安倍徹/山下旬一郎

スクラップ集団
(1968年・松竹)
監督=田坂具隆
出演=渥美清露口茂小沢昭一

の3本。
まずは全然期待していなかった「旭」の『大森林に向かって立つ』。
これが歌あり、酒場での喧嘩あり、恋あり、丹波哲朗あり、で面白かった。
切った材木を運ぶ肉体労務者の中に突如、現れた旭。いつの間にか兄貴分になってみんなを引っ張っていく。
明らかに浮きまくっているお洒落な労務「旭」には秘められた過去があった。

長野県伊那市で撮られたらしい風景もよかった。
かったるいところもなく、アクションも適確。昔の旭をアップで見ると松田龍平に少し似ている気がした。
髪型のせいかもしれないけど。



次に『大魔神逆襲』
仕事の疲れでほとんど寝てしまった。
気づいたら大魔神が出ていて、色んなものを破壊していた。
イントロのような最初の洪水、自然災害の撮影が面白かった。
大魔神の手が短く見えるのは、厚底の靴を履いているからだろうか。

最後に『スクラップ集団』
渥美清小沢昭一三木のり平ミヤコ蝶々などおなじみの芸達者な面々。
話はまず渥美清の汲み取り便所に対する愛から始まる。「汲み取りしている時が幸せなんだ」とかなんとか。

で、のちに「スクラップセンター」を結成する4人のそれぞれのエピソードが前半と、後半は集団が思わぬ方向に行く様子。
エピソードに出てくる笠智衆の貧乏家族がとてもよかった。娘役の若かりし宮本信子がきれい。

最後にもう一発大きな展開があるかと思いきや、あっけなく終ったけれど面白い役者を見れて楽しかった。

ぜいたくな映画。

というわけで浅草万歳。また行こうっと。

間野



次回はそろそろ比木さんが『イングロリアス バスターズ』のレビューを書いてくれないかな。