『ふわふわ×どろどろ展』最終日

どうも、伊藤です。阿佐ヶ谷のギャラリーバーneue(ノイエ)で開催してました「ふわふわ×どろどろ展」が28日、最終日をむかえました。

この日は間野くんのアニメの特別爆音上映もあるということでたくさんのお客さんにご来場いただきました。


写真は比木さん(赤白帽)と藤森さん(地獄に堕ちたシェイクスピア

皆さん、程よくお酒が入って絵なんかどうでもいい雰囲気。
藤森さんはビートルズについて熱弁し、比木さんはひたすら愚痴をこぼしているといった感じ。

傑力リターンズvol.2でお世話になったアルジェント研究家の矢澤利弘さん(写真中)も駆けつけてくださいました。
その後も矢澤さんのお知り合いや、美学校の先輩の方、無関係な一般のお客さん若干1名なんかもいらっしゃって、店内はだんだん賑やかに。
皆さん、ありがとうございます!

そして、爆音上映の時間。
本日初公開の新作も交え、間野くんの豊かな色彩感覚と音楽のハイテンションな融合を存分に楽しむ。





僕のお気に入りはやっぱり「とりと少女」(↓予告)。
(注:いうまでもなくオギちゃんは女性です)

アニメ上映後はオギちゃんのパフォーマンス。

見守る人々の期待と不安を置き去りにして幕が開きました。

・・・「どーなつおいしいなあ」とバーカウンターの奥から野太い声が聞こえ、ムシャムシャとドーナツを咀嚼する不気味な音が鳴り響く。ここでやっとセーラー服をまとったオギちゃんの登場。
ドーナツと牛乳を交互に口に入れ、その奇跡のような出会いを満面の笑みでかみしめる。さらにオギちゃんの言動はフルスロットルで地球脱出速度まで上昇。ドーナツを耳や鼻に突っ込むという1%も理解不可能な状況にお客さんは、大気圏を越えて宇宙の果てまで飛んでゆくオギちゃんの姿を地上からただただ見送ることしか出来ませんでした。
セーラー服を脱ぎはじめ、男性客を一瞬ハラハラさせたが、その下は中途半端にラフな家着で、そのまま床に寝転び、おやすみなさいで幕をおろす。
我々はあまりに理解を超えた状況に触れて、自らの存在の理由を忘れ、「ここはどこ?私はだれ?人はどこから来て、どこへ向かうのか」という深遠な問いに精神の内奥で思い至り、言葉を失ったのであった。
荻原さんのパフォーマンスは2度目でしたが、その衝撃は比類なきものでした。

さて、気をとりなおして一杯飲もうとカウンターを見ると、そこには「インフェルノ」という名のお酒があるではありませんか。
それはアルジェントを知るものならば避けて通れない言葉・・・『インフェルノ』・・・1980年公開のアルジェントの代表作のひとつ・・・

飲むしかないと思ってはみたものの、瓶の底に転がる2本の唐辛子。
アルコール度数40%・・・マスターのいうとおり「これは罰ゲーム要員」。
自由意志が尊重される現代において自らこの酒を口にするものはアルジェント関係者しかいるまい。
ということで矢澤さんのご友人NALUさんが挑戦。ストレートを2口で飲み干し「食道の形がはっきりわかる」とコメント。
僕もほんの少しちょろっとなめましたが、不味さを堪能できました。辛くはなく不味いです。

そんなこんなで宴もたけなわ。普段あまり話す機会のない人たちとも盛り上がり、いい気分で終電の時間まで過ごしました。


短い間でしたが、来ていただいたお客さん、ありがとうございました。

楽しかったんで機会があればまたやりたいです。
今後も伊藤・間野、それからnune(ノイエ)をよろしくお願いします。