『傑力珍怪』が、なぜ始まったか。その1

にいやです。
今日はちょっと昔の話。『傑力珍怪』が、なぜ始まったのかを書きましょう。
そもそも昨年2008年の2月23日。にいやと、アニメーション作家仲間のKTOOONZさん、倉重哲治さんの三人でアップリンクさんで上映会を開いたのが始まりと言えば始まりなのです。これがその時のチラシ。

なんだか真っ黒で不気味なチラシですね。
真ん中の桜の樹は『人喰山』の素材からです。上映会のタイトルは『W/3』。
手塚治虫のマンガで『W3(ワンダースリー)』という作品がありますが、こちらは『W/3(ウイァードスリー)』。「奇妙な三人」とでも言いましょうか。
チラシ裏面がこれ。

にいやは『烏賊祭』と『人喰山』を出品。KTOOONZさんは『死と処女(おとめ)』『ベティとペイニーペンギン』『狼と三匹の子豚』を出品。倉重さんは『眺めのいい部屋-境界線あるいは皮膚に関する物語』『兎ガ怕イ』を出品。
ちょうどHPが残ってますので、興味ある方はこちらへ。予告編も見られます。
http://w3.cineguerilla.net/
しかし、キャッチコピーというか巻頭言が「ピーポーピーポー。3人の態変なアニメーション作家による、奇々怪々な御伽噺の大公開です。」ですからねえ。困ったもんです。
で、この上映会(2/23.24二日間)の二日間。東京は大風が吹いて、電車は全面ストップ。お客さんはショボショボだったのでした(実は、2/23ってのは僕の誕生日だったんですけど……)。

上映終了後のトークで、突然KTOOONZさんが「人喰山の唄を歌いましょう!」と言い出して。なぜか我々三人がお客さんの手拍子で「お〜らのととさはホラ吹きで〜〜……」と声を合わせて歌ったのでした。

とまあ、こういう変な上映会が終わって。支配人のKさんが「せっかくだから、また上映しましょう」と言ってくれてたのです。大風吹いて、ほとんどお客さんも来なかったけど、プログラムとしては面白い物だったんで。
でも、また同じメンツで上映会をしても仕方ないので、『人喰山』と組む作品はないかなあ〜、と僕は考えていたのでした。(パート2に続く)