『大拳銃』inプチョン国際ファンタスティック映画祭(2日目)


7月20日(月)晴れ

宮川さんは観光で再びソウルへ行かれるということで、今日は映画を見たい大畑は一人で行動。宮川さんが行かれた景福宮の詳細は、宮川さんのブログをご覧ください。http://miya.himegimi.jp/puchon.htm

昼からプチョン市内をブラつき、辛い冷麺を食ってきました。ハサミをドンと置かれたましたが、これ、麺を切れということなんでしょか。このへんの大雑把さが韓国流なのか。

その後、ホテルに戻り、映画祭スタッフのLimさんに「ケン・フォーリーに会いたいんですけど、会えますか?」と聞いてみる。
ちなみにケン・フォーリーさんを皆さんご存知でしょうか?ゾンビ映画の傑作『ゾンビ』(ジョージAロメロ)に出演されていた俳優さんです。最近はロブ・ゾンビの映画にもご出演されてますね。
今回は彼が出演している『Zone of the dead』という映画が上映されるので映画祭に来られてました。それを知っていた僕は、『ゾンビ』のDVDとサインペンを日本から持ってきていたのでした。
で、Limさんがホテルロビーからケンフォーリーさんに連絡を取ってくれたところ、なんとロビーに降りて来てくれることに!どきどきしながら待つ事数分、本当に来てくれました!あの大きな巨体でハグをしてくれて大感激。ミーハーなんですね大畑は。「アイアムジャパニーズインディペンデントフィルムディレクター」という拙い英語に反応してくれたフォーリーさんはホテルのカフェで一緒にコーヒーを飲んでくれました。
『大拳銃』のチラシをお渡しし、一緒に写真を。

ちょっと手ぶれしてますが、またまた感激。
30分ほどお話ししている中で「アメリカに来い」だなんて嬉しいことを言ってくださったり、ロメロ監督やゾンビ監督に関することも話してくださいました。嬉しかったー。『大拳銃』の制作費を聞いて「その金額なら長編で作れるはずだ。だから作れ!編集権は最後まで守れ!」というお言葉。はい頑張ります!

↓サインしていただいたDVD。宝物です。

仲介してくれたLimさんにひたすら感謝した後、ついに映画を見に会場へ。
『Macabre』というシンガポールスプラッター映画を見ました。
若い男女グループが車で旅行中に美しい女性に出会い、その女性の自宅に招待されたところ、実はその家族は人肉嗜好者たちだった……という映画です。
これが、あまり面白くない……。たぶん作った人は、あまりにもスプラッター映画が好きで長年そのような映画を見てきて「自分もこんなのを作りたい!」と思い、この映画を作ったと思うんですが、出来上がったのはただのスプラッター映画になっちゃってました。僕も映画に対する憧れのような感情が強いだけに身につまされる部分がありました。映画ってほんと難しい。
でも主演の女優さんの美しさには参りました。暗くて分かりづらい写真ですが、ピンクの服を着た女性です。

ペネロペクルスに似た美しさで、もしかしたらこれから有名になったりするかも。

そして次の映画は、楽しみにしていた『スペースバンパイア』(トビー・フーパー)。フィルムでは見た事がなかったので、韓国に来る前から何があっても見たいと思っていたのでした。冒頭、ヘンリーマンシーニ作曲のあの曲が流れただけで鳥肌。字幕なんか無くても大満足。それにしても、宇宙で始まって寺院で終わるというこんな無茶な映画が、よくぞ作られたなぁと改めて思った次第です。
上映後はもちろん場内拍手喝采でした。

その後、別会場で開催されるパーティーに参加。宮川さんと合流。日本人プロデューサーの方も結構参加されていて、「傑力珍怪」のチケットを買っていただけたりしました。ありがとうございました!
ゆうばり映画祭で審査員をされていた、プチョン映画祭プログラマーのKwonさんに再会し挨拶。『大拳銃』を招待していただいたことに感謝の気持ちを伝える。
さらに、ゆうばり映画祭で上映されていた『長髪大怪獣ゲハラ』の監督、田口清隆さんとも初対面のご挨拶。ゆうばりでは見れなかった『ゲハラ』を22日の上映では必ず見ることにする。

で、パーティー会場は24時で閉まるというので、別の飲み屋に移動。
そこで洗礼を受けました。Kwonさんが作ってくれた「バクダン」。ビールジョッキの中にジンを入れたショットグラスをポトンと落とします。それをイッキさせられます。十年ぶりくらいにイッキなんてしました。それから先はあまり覚えていません。写真も撮っていたようですが、かなり手ぶれしてますね。

数時間、わいわいやってホテルへ帰ったんだと思います。

つづく

『大拳銃』大畑創