北京リポート14

最終日前日、とうとう高野君が帰国。せっかくなので、ホテルのソファーでふんぞり返る高野君の写真を。


実は高野君、早朝7時過ぎの飛行機で帰国するのですが、へたすると空港まで送ってくれる車が無いかも。となると帰国チケットも無いまま北京で放浪しなければなりません。あせった高野君は上映後、BIFFの設立記念日パーティーに参加。徹夜で飲んでそのまま空港に行く算段。
「にいやさん、明け方にホテルに荷物取りに行くけど、これでお別れかも」と握手して分かれたんですが。案の定明け方ドアをガチャガチャする音が。毎度の事ながら鍵が開かず、僕がドアを開けると。「ああ、にいやさん、寝てたらそのまま空港に行くつもりで、お別れの手紙を書いてたんですよ」とありがたいお言葉。「お、その手紙ちょうだい、枕元に置いておいて朝起きて読むから」「いや、会えたから今喋りますよ、〜『人喰山』みたいな変な作品見れて良かったです〜」と、これが高野君のお別れのお言葉。ありがとう高野君。お気をつけて。



という事で、以前高野君と一緒に食べたホテルの朝飯もご紹介。濃い味の豆やらザーサイっぽい物やら、味付け卵と中身の無い中華まん。薄いスープ(コーンスープだったか、もう忘れた)。バイキング式です。「たくさん取るな」「無駄にするな」てな張り紙が。



今日は朝の10時から、アニメーション作家のシンポジウムに出席。迎えの車が来ると言う事でホテル前で待ってたけど、全然来ず。先日司会をしてくれた皮三さん他、中国のアニメ作家さんたちがホテルから出て来て身振り手振りで「一緒に飯食って会場に行くか」。ああ、食いたい行きたい、けど迎えの約束があるんで「迎車」「約束」と電子単語帳でお断りして待ってると。あらら、中山さんが眠そうな顔で現れました。「運転手が酔っぱらって寝てるんで、僕が来ました」結局中山さん、昨日の上映が終わって、設立記念パーティーで徹夜して、そのまま迎えに来てくれたそうで。本当にお世話になります。と言う事で、ついに中山さんと一緒に憧れの三輪タクシーに。運転手は良い感じのおばちゃん。




中山さんによると、このあたりは小さな工場が点在するだけの農村だったんですが、10年くらい前から絵描きさんが民家をアトリエに改造して引越して来るようになって。特にこの2〜3年くらいでその数は爆発的に増え、村(実際は市くらいの大きさがある)の中心部には大きな美術館も出来てるのです。結果、人口が増えたんでこういう商売(三輪タクシーや道ばたの美術本売りなど)も成り立つようになったそうで。三輪タクシー、ほとんど自転車並みの速度でトコトコ。「このおばちゃんも、二年くらい前までは農業やってたはずですよ」「しかし、この三輪タクシーボロボロですね、10年くらい前の物ですかね」「いや、二年くらい前に買った物でしょう」「し、しかし、それがなぜこんなにボロボロに……」と口にした私の脳裏に、あのホテルの四階廃墟がフラッシュするのでした。




と言う事で、会場に行く前にBIFF本部に寄り道。ここは有名な美術評論家さんのお宅を改造した物らしいです。だからこういう現代美術彫刻(?)が飾ってあるんですね。番犬のシェパードが異常なほどに人懐っこいです。初対面の僕にすり寄って来て離れません。「これじゃ全然番犬の役を果たしてませんね〜」と中山さん。




用事を終えて本部から出ると、さっきの番犬がハンガーを加えて悠々と。本当に何の役にもたってません。




実際この日に食べた朝食はこれ。「現象珈琲館」でおかゆにザーサイ、黒糖っぽいあんこの中華まん。ザーサイかなり味が濃いけど、おかゆに入れたら絶品でした。




先日お見せした「現象珈琲館」の本棚のアップ。いやはや……。




会場について、早速アニメーション作家のシンポジウムに参加。と言っても、僕は中山さんに要点を聞かせてもらって聞くだけ。ヘッドセットの同時通訳があれば良いんだけど。皮三さんはじめ、中年のアニメーション作家達が「作品が売れなければ意味が無い」「世の中にアピールできなければ、社会は変わらない」「やっぱりストーリーは重要だよな」と話してます。黙って聞いてた若い二人組が「でも、僕たちは純粋な芸術を目指したい」と言って、ちょっと論戦。別に相容れない事とも思えないんだけど、中年作家の方々は「自分の作品で国を変えねば」という使命感が強いんですね。




中年作家の一人に、中国の芸大の先生がおられました。「我々の頃は海外作品の影響も受けてたけど、それは短編実験アニメ(今で言うアートアニメ)の影響を受けてたんだ」「でも、今の学生は日本のテレビアニメやジブリの影響を受けて、その手法で短編アニメを作ろうとする」「中国の生活を描く作品でも日本の風俗で描かれるのは困る」「キャラが日本の学生服を着てるんだぜ」等々。シンポジウムが終わって、その方と立ち話。「商業アニメの影響が強いのは、日本でも同じです」。しかし、これはインタビューでも話した事なんですが、「三十歳、四十歳と年を取ると、自分でも思ってもいなかった自分の深層が出て来る物です。それは忘れかけてた昔話や、子供の頃の思い出。自分が生まれ育った国の集合的無意識のような物。作家は必ず自分の故郷へ帰って行く物です。表面的な物まねなんか、あまり気にしなくても良いと思いますよ」。

……と話し終わって中庭に出たら、さっきの若い作家二人組。中山さんに聞いたら、なんと、僕が今回最も感心した『西湖醋魚』『冬至』『芒種』の二人組ではありませんか!「あなた達の作品は素晴らしい、これからも自分たちの道を進んで下さい」とハグして来ました。いやあ、二人とも若いけど素晴らしい作家です。会えて良かった。




シンポジウムが終わった時、なぜか髭だらけのモンゴルのドキュメンタリー作家の方が「飯をおごってやる」と言い出しました。もちろんご相伴にあずかります。行ったのは例の会場近くのレストラン。監督さんのお名前は「骨」と同じ発音、だそうです。中国語は読めるけど発音できないのが困ります。この人はそれが分かってて、こういう説明をしてくれるんですね。




この日飲んだビールは、凄くさっぱりしたライト系。まるでソーダ水のような感じで、ご飯のお供には最適でした。



これは魚料理。雷魚だったか。



おなじみのトマト卵炒め。ここのは上品でいい味です。



豆ご飯。僕は写真を撮ろうとして服をひっかけてひっくり返してしまいました。もったいない。



これは瓜の煮物だったか。



羊の肉。



豚の角煮。日本で食べるのと変わらず。「骨」さんがおっしゃるには「俺がお前に昼飯をおごってやろうと思った理由は、日中関係が悪化してるから、少数民族内モンゴル出身の俺が民間の友好を計ろうと思ったからだ」だそうで。この方、山形ドキュメンタリーにも作品を出品された事もあるそうです。




この日観た作品をご紹介。これは『我們離瘋人院究竟有多遠(Are we really so far from a madhouse?)』という作品。導演(Director):李紅旗 Li Hongqi
何も予備知識無しで観たんですが、もの凄く変な作品でした。まず病院の中らしき所で、松葉杖をついた男が登場。病室で同室の人たちと話してるんだけど、そこに被さる音がなんと動物園の音。「ギャーギャー」「グエッグエッ」「ウオオ〜〜ッ」と様々な動物音が続きます。シーンが変わるとホテルの部屋、若い男連中がゴロゴロしたり飯食ったり、ここも動物音。さらにシーンが変わると彼らがギターを弾いて歌ってます。ここで動物音からもの凄いノイズにシフトして行きます。もう耐えられない!というところでシーンが変わり、彼らが乗った車が走り出し、そこに突然カッコいいロックがガンガン鳴り出します。画面下には歌詞の字幕が流れます。なんだか感動的。
実はこれはPK14という中国のロックバンドのツアーの記録映画なんですね。さらに別のツアー場所に着いて、また動物音。移動でまた演奏と歌と字幕。これが延々90分近く続きます。こんなの始めて。凄く気持ちよかったです。





『刺痛我(Piercing I)』片長(Length):74 min 導演(Director):劉健Liu Jian
これが今回の映画祭のトリ。一人で作った長編アニメーションです。もちろん動きまくってるタイプではなく、口パクアニメですけど。見た所、写真をフォトショップで線画に加工し背景とし、その上にやはり人物の写真をデフォルメしたキャラを乗せてる感じ。初期の大友克洋に近い感じの乾いた皮肉なストーリー。職を失った若者が、暗黒街の大物をハメて一儲けしようと企む話。『傷だらけの天使』っぽいかも。僕は台詞が分からないんでイマイチ理解できなかったですけど、場内は大爆笑の連続。日本でも上映されるかもしれませんから、その時はよろしく。




ついに映画祭も終わり。閉会式です。ベルギーから来てたお婆さんが「ベルギーチョコよ!」とチョコレートを配ってくれました。これがメチャクチャ美味しい。




役員のご挨拶が終わったら、前衛ジャズバンド(?)の演奏。しかし、これが徐々にもの凄いノイズミュージックに変わって行きます。もう話声も聞こえないくらい。会場が振動してます。たまりかねて、みんな出て行きました。耳元に口をつけて大声で話してるのは我々日本チームだけ。




突然話しかけて来た中国の大学生。この子がまた凄いオタク。しかし僕もナスカさんもチーちゃんも、オタクではないのでよく分からん。さらに、話すアニメタイトルが中国語なもんで……。




話が伝わらないので、オタク少年はノートパソコンを借りて来ました。彼が話してた作品は『涼宮ハルヒ』と判明。いかん! ノートパソコンの灯りで、またしてもナスカ姫の正体が露に……。




と言う事で、本当に映画祭は終わり。代表の方と肩を組んで記念写真。でも、僕はこの方の名前も知らないのです。だって、中国の人(西洋の方もだけど)全然名刺くれないんだもん。


と言う事で、明日は昼過ぎに空港に出発。北京リポートも次回が最終回です。お楽しみに。

『大拳銃』&『人喰山』クリスマス上映!

『大拳銃』上映のお知らせ
「ちば映画祭」にて、12月26日(日)第3部(3本立て) 
開場16:10 開演16:30 終演18:30
「ポーポロ動物園」(11分)監督ゲスト来場
「大拳銃」(31分)監督ゲスト来場
「電柱小僧の冒険」(47分)

入場料金
前売一般 700円
当日 1,000円
26日通し前売券 2,000円
(通し券は前売のみの発売です)

詳しくは
ちば映画祭

または
chibaeigasai@hotmail.co.jp (ちば映画祭)
lanvin_5@msn.com (ちば映画祭・代表 後藤博茂)
090-2657-6914 (ちば映画祭・代表 後藤博茂)
までお問い合わせください。

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『人喰山』上映のお知らせ
短編映画連作プロジェクト“ドグマ96”を主催されている中川究矢さんの新作『進化』のお披露目上映に合わせて、ドグマ二作品とカップリング上映。
今年海外で上映された英語字幕、新録音版です。どうぞご覧ください!

12月23日(祝)&24日(金)&25日(土)
pm5:00〜

詳しいスケジュールはこちらへ。
http://www.bloc.jp/mac_oto/data/1289973097
12/23~26シネマトレイン上映会ラインナップ | 『ドグマ96』公式ブログ


会場:下北沢駅前東洋百貨店ビル3F
スペースtoyo〔定員70人〕
[東京都世田谷区北沢2丁目25‐8
アクセス:下北沢駅 西口2出口から徒歩二分、東洋百貨店奥のエレベーターより3階へお上がり下さい
www.k-toyo.jp/frame.html

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実は!
12/25には、中国の天津でも『人喰山』が上映されるようです。北京インディペンデント映画祭で会った学生さん達の自主上映会です。詳細は分かりませんが、ありがたい事です。

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人喰山がイギリスのブリストルとロンドンで上映する事になり、音響演出の光地拓郎がにいやなおゆき監督の代理で参加しました。
その様子をブログにアップしましたので是非ご観覧くださいませ。





1日目
イングランドへ出発!
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101117

2日目
ここがイギリスか!
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101118

3日目
ブリストルにて上映!
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101119

4・5日目
ブリストル見学
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101121

6日目
ゲスト続々渡英!
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101122

7日目
イギリス滞在7日目
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101123

8・9日目
イギリス滞在8・9日
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101125

10日目
来たぜ『人喰山』in LONDON
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101126

11日目
『人喰山』上映終了
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101127

12日目
Zipangu Fest 最終日
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101128

13・14日目
さらばロンドン、また帰ってくるぞロンドン!
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20101130

北京リポート13


『人喰山』の上映が終わり、今度はナスカさん達の『動夢』の上映日。
朝ご飯はホテル部屋で高野君と二人でカップラーメン。



高野君は「上品」、僕はもう一つの方(どう読むのか?)を食べました。味はどちらもどぎつくなくって美味しかったですよ。



さあ、ナスカさん達の上映です。お昼の上映なので、今一お客さんが入ってない。それに(ナスカさんも書いてたけど)中国で見たアニメーションは、『動夢』的な抽象作品って少ないのです。ううん、どう受け止められるのか。でも最後まで見てくれたお客さんとの質疑応答は、僕が見てた日本人作家の作品の中で一番内要が濃かった気がします。僕はドイツで見られなかった『dorothy』が面白かったです。ナスカさんの『居住迷宮』あらためて見たけど、これは本当に手が込んでます。詳しくはこちらへ。
http://blog.goo.ne.jp/nasukax/e/a84c529cc64bc122d387da62626792a9



上映が終わったら、中山さんから「ナスカさんとにいやさん、一緒にインタビューをお願いします」との事。お、アベックインタビューですか。写真はセッティング中。カメラを回してる方が本当は責任者なんだけど、実際は中山さんに丸投げ。カメラ回したら、後は何にもしません。いい加減だなあ〜〜。



ナスカさんの家の猫もUMA化が激しいらしいが、本人も十分UMA化してます。このまま沼や森から現れたら十分水曜スペシャル行けますよ。そうだ、次回の『ムー』の表紙はこの写真で決まりです!
イデアの奇行(お休み中)



インタビューを終えて壁に落書き……もとい、サインするナスカ嬢。インタビューの内要は、二人とも中国の大きさ、パワーの凄さに圧倒されたってな話。それと「パソコンのスキルは凄いけど、手作りのアニメーションが少なかった」というのが二人の共通意見。でも、これから中国のアニメーションはもの凄い事になると思いますよ。いやホント。



ナスカさん、デザイン的な資質があるんでこういうの上手いですね。



ううん、もう三年近く灰土警部描いてないんで忘れた。ちなみに、僕が中国で使った言葉は「シェーシェー」と「ニーハオ」だけでした。



インタビューが終わって、屋上ではしゃぐナスカさん。危ない、落ちたら死にますよ!ここは地上10メートル以上です。ああ!姫様ったらお転婆なんだから……と、いつの間にかおつきの爺やみたいになってるにいやです。しかし、本当に強風吹いたら一巻の終わりでしたね。



今日は早めに会場を後にし、高野君憧れの羊のしゃぶしゃぶへ。これはお店で出て来た密封食器、ちょっとお高いそうで。ビニールで包まれてるのは、かつてあまりに食器が汚かった事への中華的反省らしい。中山さん曰く「以前は出てくる食器が汚いままで、少しマシな店は水の入ったボウルと一緒に出て来て、それを客が自分で洗ってたんです」いや……しかし。「で、今ではこういうビニールで密封された食器が……」と開けてみたらやっぱり汚れてた。さすが中国。お見事です。



と言う事で、原子炉のような鍋でしゃぶしゃぶを頂きます。羊の肉は臭いって聞いてたけどそうでもない。帰国してから妹に話したら「新鮮な肉は臭くない」そうで。もしかしたらバスから見た羊たちが、今我々のお腹の中に入って来てるのかもしれませんね。



これがその肉。羊と牛のダブルしゃぶしゃぶだったんで、この写真はもしかしたら牛肉の皿かも。ゴマだれ(アーモンド?)で頂きます。



今日で高野君ともお別れ、お疲れさまでした。しかし我々は日本人。こってり味のタレには飽きて来て「ポン酢無い?」「もっと白菜を」「春雨がおいしい」「しいたけ入れて」とまあ口々に……。



店から出ると、いつも午前様だった我々の見た事の無い風景。通りには一杯夜店が出て、たくさんの人が行き交っています。これは広場で行われてるバスケットボール。



そして、同じ場所で年配の方々は社交ダンス。



夜の町には霧(排気ガスか?)がかかって、まるで夢の世界のようです。ああ、こういうアニメーションが作りたい。



道ばたにはキオスクのような雑誌屋さん。並んでるのは日本のファッション雑誌や、中国のテレビ雑誌、子供向けのヒーロー絵本。なにやら怪しげなホモ雑誌のようなものも。早速ナスカさんが目の色を変えて購入。



道ばたの露天です。果物や本、衣類やDVDが多かったです。ウルトラマンのDVDもあった。果物は勝手に取って試食しても良いそう。またまたナスカさんとチーちゃんが果物を買って、感想は「生まれてこのかた、ここまで味の無い果物を食べた事は無い」だそうで。ううん、確かに会場で配られる果物も味は無いですね。日本の果物がお菓子っぽすぎるというのもあるんでしょうが。



ああ、憧れの三輪タクシー。いつか乗りたいと思って、はや一週間弱。



夜店のおじさんが寝てます。こういう写真を見ると、のんびりしてるように見えますけど、いやいや、周りはクラクションが響いててうるさいうるさい。とにかく中国の人たちはクラクションを鳴らさないと損だと思ってるようで、我々の話し声が途切れるくらい鳴らしまくります。三輪タクシーはマイペースにトコトコ走るし、二輪は二人乗りデフォルトでどこでも突っ込んでくるし、四輪は我が物顔でぶっ飛ばします。「危ないねえ」「道を渡るときは走らない方が良いらしいよ、よけてくれると思ってスピード落とさないんだって」「こりゃ事故が起こるよねえ」と話してた我々の真後ろでドカンッ!「ああ〜やった!」「人がはねられたの?」「犬だ、さっき道走ってた黒い大きな犬」。そうなのです。夜店を冷やかしてた我々の周りをうろうろしてた大きな犬がはねられ、はねた車は止まりもせずに行ってしまったのです。ワイルドなワイルドな北京郊外の夜の出来事でした。

『大拳銃』&『人喰山』クリスマス上映!

『大拳銃』上映のお知らせ
「ちば映画祭」にて、12月26日(日)第3部(3本立て) 
開場16:10 開演16:30 終演18:30
「ポーポロ動物園」(11分)監督ゲスト来場
「大拳銃」(31分)監督ゲスト来場
「電柱小僧の冒険」(47分)

入場料金
前売一般 700円
当日 1,000円
26日通し前売券 2,000円
(通し券は前売のみの発売です)

詳しくは
ちば映画祭

または
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『人喰山』上映のお知らせ
短編映画連作プロジェクト“ドグマ96”を主催されている中川究矢さんの新作『進化』のお披露目上映に合わせて、ドグマ二作品とカップリング上映。
今年海外で上映された英語字幕、新録音版です。どうぞご覧ください!

12月23日(祝)&24日(金)&25日(土)
pm5:00〜

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会場:下北沢駅前東洋百貨店ビル3F
スペースtoyo〔定員70人〕
[東京都世田谷区北沢2丁目25‐8
アクセス:下北沢駅 西口2出口から徒歩二分、東洋百貨店奥のエレベーターより3階へお上がり下さい
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実は!
12/25には、中国の天津でも『人喰山』が上映されるようです。北京インディペンデント映画祭で会った学生さん達の自主上映会です。詳細は分かりませんが、ありがたい事です。

北京リポート12

〜前回のあらすじ〜

ついに『人喰山』上映、会場には小さな子供の姿も。「ヤバいから出てって!」とのスタッフ中山さんの必死のアナウンスも受け流し、中華人民共和国の皆さんはジャパニーズエログロアニメーションを目撃する事となった。はたして無事に上映できるのか?「にいやさんが逮捕されたら面白い」「留置所に差し入れに行くから」「尖閣諸島で船長さんと身柄交換になってテレビ放映希望」等々、散々な事を言われた『人喰山』に、今裁きの時が迫る!



写真は、退出のアナウンスに従わずジャパニーズエログロアニメを見てしまった北京のお子さんとその母親。この上映が日中友好のきっかけになるかもしれません。一応中国政府の検閲に配慮して目隠ししておきました!



と言う事で、これが中国語字幕版。例のシーン、これは分かりやすいですねえ〜〜。



自己的糞尿……『人喰山』見た事無い人、字幕で誤解しないでね。この作品は「女性の自己発見と、自立」「愛と平和」をテーマにしたフェミニズムアニメーションなのです。いや、ほんと。



で、上映終わり。上映中出て行く人も居たけど、ほとんどのお客さんが呆れつつ、楽しんでくれた……と思います。拍手はちょっとおずおずとした感じ。まあそうでしょうねえ。
トークの司会はアニメーション作家の皮三さん。スタイリッシュなフラッシュアニメを作る人です。作品はこちら。



『泡芙小姐的金魚缸』Miss puff‘s goldfish bowl 導演(Director):皮三 SKIN3
現代の中国を舞台に、孤独な都会生活を送る男女の恋物語。背景に実写を使い、アニメーションと見事な融合を見せています。



で、まずは皮三さんの突っ込み。
・Q「あんたの作品は日本で上映できるのか!?」 A「映画祭はゆうばり以外は無理でしょう、ミニシアターなら大丈夫ですよ。大きな劇場では映倫を通らないと上映できません」
・お客さんからQ「日本のアニメーションは残虐すぎないか」 A「むしろ商業アニメーションは規制が強化されて、おとなしい作品が多いです。僕の作品は『かちかちやま』『こぶとりじいさん』といった昔話がベースになっている。昔話はどこの国でも本来は残虐なものです。それに商業ベースで出来ない事をやらないとインディペンデントで製作する意味はありません」
・他のお客さんからQ「登場する鬼(クリーチャー)のデザインなど、宮崎駿監督の作品と似た雰囲気があるが意識しているか」 A「宮崎作品に鬼が出て来た事は無いと思うが、私も宮崎監督も日本人同士だから同じ風土から発想しているのだと思う」などなど。そして〆はやはりこれ。



皮三さん「じゃあ、これでそろそろ」 にいや「待ってくれ、最後に劇中の妖怪の声を実演したい!」
そのとたん会場から割れんばかりの拍手が。北京の皆さんもこういう事は好きなのね〜。で、やりましたバルタン星人「フォオ〜〜フォフォッフォオッ!!!」やった!大受けで上映とトークは終了。「北京でバルタン」の公約は果たしました!



という事で飲み会です!ゆうばりの時もそうだったけど、映画祭での上映って本人が思ってる以上に緊張してるんです。上映が終わったら思ってもみなかったくらいに体が軽くなるんですよ。はい、乾杯!



ここは以前も来た会場近くのレストラン。味が安定していてどぎつくなく、外国のお客さんは喜ぶそうです。チャーハン頼んだのはナスカさんか。「私の夢に見たチャーハン!」と喜んでた記憶が。



食後のデザートにアイスクリーム。これが美味かった。黄色いのはマンゴー味。

さて、今日は北京インディペンデント映画祭「BIFF」の本部でもありレストルームでもある「現象珈琲館」のパノラマ写真を大公開!写真をクリック拡大してご覧ください。

『大拳銃』&『人喰山』クリスマス上映!

『大拳銃』上映のお知らせ
「ちば映画祭」にて、12月26日(日)第3部(3本立て) 
開場16:10 開演16:30 終演18:30
「ポーポロ動物園」(11分)監督ゲスト来場
「大拳銃」(31分)監督ゲスト来場
「電柱小僧の冒険」(47分)

入場料金
前売一般 700円
当日 1,000円
26日通し前売券 2,000円
(通し券は前売のみの発売です)

詳しくは
ちば映画祭

または
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『人喰山』上映のお知らせ
短編映画連作プロジェクト“ドグマ96”を主催されている中川究矢さんの新作『進化』のお披露目上映に合わせて、ドグマ二作品とカップリング上映。
今年海外で上映された英語字幕、新録音版です。どうぞご覧ください!

12月23日(祝)&24日(金)&25日(土)
pm5:00〜

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会場:下北沢駅前東洋百貨店ビル3F
スペースtoyo〔定員70人〕
[東京都世田谷区北沢2丁目25‐8
アクセス:下北沢駅 西口2出口から徒歩二分、東洋百貨店奥のエレベーターより3階へお上がり下さい
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実は!
12/25には、中国の天津でも『人喰山』が上映されるようです。北京インディペンデント映画祭で会った学生さん達の自主上映会です。詳細は分かりませんが、ありがたい事です。