『傑力珍怪 in ゆうばり』第三日目! その1


なんじゃこりゃ?
と、早速驚かれたと思いますが。この不気味……いや、麗しい方が例のマリコローズさんなのです。もう一枚、特写。

いやはや、この姿で雪景色の中を歩かれたら、そりゃ目立ちますわ。いったい朝っぱらから雪の中で何をしてるかって? 実は今朝は早起きしてゲスト全員の写真撮影会「フォトセッション」なのです。もちろん有名人の方々もおられますが、いや、やはり一番目立つのはマリコローズさんではないでしょうか。また一枚。

フォトセッション、真っ赤な煙突の前で行われてます。いったい何なんでしょう。僕にもよく分かりません。


お化粧するマリコローズガールズのみなさん。

昨年グランプリの『SRサイタマノラッパー』チームは、パート2『女子ラッパー・傷だらけのライム』の宣伝もかねて看板を掲げて参加です。
ド派手なメンバーで写真撮影。この時点で、有名人の方々はお帰りになられてます。ここに写ってるのはお祭り好きのど派手軍団ばかり。「人喰山さんも入ってよ!」と声をかけられて、僕も一緒にはい、チーズ! いや、いつも撮る側なんで自分の写真ってなかなか無いんですよ。

左端に写ってるのは、なんだか良く知りませんけど、ゆうばりのマスコットキャラクターさんのようです。しかし……どう見ても妖怪軍団ですね。

フォトセッションには、こんな方も参加。この方はイギリスから来られたゾンビさんで、お名前をコリンさんと申します。心の優しい男性だったんですが、ご家族(?)に噛み付かれて、今ではこのザマです。お小遣いは7000円。この7000円で仲間ゾンビと一緒に映画を作って、今回のゆうばりに参加とあいなりました。

いや、これはフォトセッションが終わって見に行ったゾンビ映画なんですね。なんだかゆうばりはゾンビばっかりやってるようですが、そのとおりです。塩田時敏さん曰く「ゾンビはお金かからないからね」なるほど、ゆうばり向きのキャラですな。
で、この作品、製作費が7000円と言う事で、みんな興味津々。でもまあ、見てみたら参加者持ち出しで作られてるだけで、実質7000円なわけは無い。服を血糊で汚したって7000円くらい飛んじゃいますからね。ちょっとがっかり。映画自体は良い作品でしたけど、僕は『ネイバーゾンビ』の方が好き。でも久々に「イギリス映画の良い画を見たな」と思いました。

次に見たのはコンペの作品。まずは韓国作品が二連発。この写真は『壁』(ヒョン・スルウ監督)ですね。シケモク拾いの男が、壁の隙間に挟まった煙草を拾おうとして体が抜けなくなる。その周りをチープな模型の蠅が飛び回り……。未来に向かって頑張ろう! なんてバカバカしくも面白い作品。この作品は北海道知事賞を獲得しました。

お次ぎは『電話番号が必要だ!!』(キム・ジョンフン監督)。これは良くできてました。女の子に一目惚れした男が、逃げる女の子(カンフーの達人)を追いかけて、走るわ飛ぶわ、殴られるわ、転げ回るわ、蹴り倒されるわ、棒術でボコボコにされるわ、最後には車にはねられて救急車で運ばれるわ。とにかく元気で爽快な作品。ああ、韓国映画って本気でエンターテイメントしてるなあ……。

このプログラムの最後は『脚の生えたおたまじゃくし』(前野朋哉監督)。これがまた面白い。冴えない中学生のとおるは、ガリ勉の川島さんが好き。でもとおるは勉強がダメダメ。川島さんが狙ってる進学校に行く決心をしたとおるの前に現れたのは、マイケルジャクソンダンスを踊るおかしな家庭教師だった! スケ番のピンクの自転車に轢かれたり、川島さんと駆け落ちしたり、おたまじゃくしを育てたり。どうしようもなく情けない中学生の「愛」と「勇気」の物語。これはシネガー・アワードと、審査員特別賞のダブル受賞に輝きました。みんな元気いいなあ。

さあさあ、ついに準備が始まりました。これは何をしてる所かって?

そうなのです、『少女椿』のギミックの仕込みをしてるところなんですね。クライマックスシーン、桜の散る場面で本当に桜の花びら(と言っても、造花ですけど)をまき散らす準備なのです。本当は天井からカゴで降らしたい所ですが、会場は天井が低い。仕方ないので扇風機で花びらを吹き上げる作戦です。

テストが終わり、掃除機でお掃除です。花びらが見つかったらネタバレしちゃいますからね。

音量のテストもOK。準備万端整いました。しかしまだ音響スタッフの光地君と、『眺めのいい部屋』の倉重さんが来ない。大丈夫か。

そして、その頃会場の外では、ゆうばり名物「ストーブパーティー」が開かれていたのだ!!!

ううう〜〜〜、うらやましい!!! にいや、ゆうばりにいた五日間で、昼飯にありつけたのが一回。晩飯にありつけたのが一回。後は腹を減らしてポスター貼りやら、上映準備やら、知り合った方の作品を見るためやら、マリコローズチームのお手伝いやらに走り回っていたのでした。食いたい、食いつく死体……ちがう……食いつくしたい!!!(ゾンビな誤変換)。僕はもう朝から腹減りまくりです。眼の前に美味そうな北海道の山海の珍味が盛りだくさん! でも、これからお仕事なのよ〜〜。

とまあ、こういう恰好のまま『傑力珍怪inゆうばり』は刻々と近づいているのだった。
さあ、光地君はどこにいるのか、倉重さんは間に合うのか、『人喰山』は受けるのか、そしてそして『少女椿』の桜吹雪は成功するのか?! 次回に続く!!!期待せよ!!!